染め歴・・・その道４０年の大ベテランの遊び心が 洒落おつ～♪

夏帯 正絹 手描き京友禅染め しゃぼん玉 絽格子 九寸 名古屋帯


いい帯できましたでしょ～♪

こちらの帯は 京都で約４０年近く友禅染めを行う

工房に別件でお邪魔していたさい、サンプルとして生地に染めていた

こちらの色柄を 私が発見し、、職人さんに聞いてみると・・・


●職人さん

「あ～これかいな、、これは “しゃぼん玉” やねん！

しゃぼん玉って、光を受けると色々な色が見え隠れするやろ、、

そのイメージで染め上げたんやけど、、忘れとったわ、、」



●店長鈴木
こんなに いい染めが完成して “忘れていた・・” なんて！！！

なんという もったいなさですかぁーー！！！！

夏帯として販売したいのでスグに！帯柄に少し変えて

染めてください！！！！


っとお願いしたのがこちらの染め帯となり、、

水彩画でぼかしたような 薄っすらと ぼや～っとした印象は

まさに！“しゃぼん玉”であり、、しゃぼん玉は 光を背に見ると

虹色のような色々な色味が玉の表面に映し出され


しゃぼん玉を 丸の形にすることは 容易ではありますが

そうすることで ポップな印象になることを職人さんがイヤがり

“大人のしゃぼん玉”になるように 菱柄にすることで

甘さを抑えた柄行となるのです！


染めの質の良し悪し？？？？？

「熟練された その道４０年の職人技を侮るなかれ！」

菱の外側は薄っすらとしながら 少し内側は

その外側よりも 微妙に色を薄くすることで

色の動きを感じる表現は 繊細な筆遣いがないと

できない！この色表現に派手な演出はありませんが

この仕事・・・手の良い職人しかできない筆遣いなのです！


そして・・帯地は・・

京都丹後産の触ると少しザラつき 程よい腰ある単衣/夏に締められる

夏生地であり ヨコの透けた線柄は 規則正しくではなく

ランダムな線のピッチにより織りあげられており、、不規則な

線のピッチであることで単調さがない一手間加えられた風合いが

全体をシンプルに手が加えられた帯・・・という印象を

見ている人に与える帯となります。


柄行は季節を限定する柄ではなく、帯地は大き過ぎる透け感は

ありませんので 単衣/夏　と締めて頂ける帯地となります。